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<震災5年>ベルフィーユ地域に浸透

仙台のホーム戦で選手(手前)を応援する観客。教室の参加者が駆け付けることもある=2月21日のJT戦、仙台市宮城野体育館

 バレーボール女子チャレンジリーグのクラブチーム、仙台ベルフィーユは東日本大震災があった2011年の8月に誕生した。ホーム戦開催のほかにバレー教室などの競技普及活動を続け、復興へ向かう地域に少しずつ根付いてきた。
 チームが14年度、宮城県内で開いた小中学生対象の教室は40回を超えた。選手らがバレーの楽しさや技術を伝え、運営会社の米田隼人社長(39)は「参加した子どもたちがいつか入団してくれたら」と将来を見据える。
 「初めは初心者も楽しめるボール遊びが中心だったが、最近はポジション別の実技指導が増えてきた」と米田社長。チームが発足後の11年12月にリーグ初戦を行った多賀城市や、塩釜市と周辺3町ではほぼ毎年、小中学生の教室を開く。
 チームの地道な活動と呼応するかのように、県内の子どもたちのバレー人気は持ち直しつつある。日本協会に登録する小学生選手数は震災前の11年2月で1691人。震災後の12年2月は1575人、13年2月は1481人と減ったが、15年2月は県内を舞台とするアニメ「ハイキュー!!」の影響もあって、1671人となった。
 県バレーボール協会の遠藤健三理事長(66)は「(選手育成の)種をまいて地域に愛され、女子バレー選手の目標になってほしい。宮城のチームの活躍は被災地の励みになる」と期待する。
 今季の成績は過去最高の4位。仙台市出身で11年度から所属する中野清香(30)は、目標のプレミアリーグ昇格に向け「震災後の大変な時にチームが発足し、教室では子どもたちの心の強さに勇気をもらった。一生懸命プレーして結果を残し、明るいニュースを届けたい」と意気込む。


2016年03月11日金曜日


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