岩手のニュース

<震災5年>避難の日々 手業に凝縮

サロンのメンバーが避難生活で作りためた手芸品が並んだ展示会

 岩手県沿岸で東日本大震災に遭い、奥州市周辺に避難した被災者がこの5年間に作った手芸品などを紹介する「復幸きぼう展」が10日、同市水沢区の商業施設「メイプル」で開かれた。
 避難生活の中で作ったバッグや縫いぐるみ、震災体験をつづった俳句集など約100点を展示。交流サロンで取り組む大正琴と花笠踊りの一般向け体験では、避難者が講師を務めた。
 レースの編み物を展示した岩手県山田町出身の小野寺亮子さん(75)は「以前に作った編み物を見返すと、避難後の孤独感やサロンで励まし合った思い出がよみがえってくる」と語る。
 長女の住む金ケ崎町のみなし仮設のアパートで夫(80)と年金暮らし。このまま内陸に住むか、帰郷するか迷っているという。「将来どこに住むことになっても、避難生活を共にした仲間の存在が心の支えになるはず」と笑顔を見せた。
 主催したNPO法人復興支援奥州ネットの佐藤まゆみ事務局長は「生活再建がままならない避難者はまだまだいる。交流サロンを軸に今後も自立支援を続けたい」と話した。


2016年03月11日金曜日


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