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<震災5年>復興この先は/産業

漁港/復旧率
農地/復旧率(営農再開)
観光/対10年比

 2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から5年を経た東北の被災地は、復興に向けた着実な歩みと、再生の視界が開けず足踏みするようなもどかしさが交錯する。
 甚大な津波被害を受けた地域は住宅再建やインフラ整備、なりわいの再生が少しずつ進む。
 原発事故の影響は影を落とし続けている。福島は原発周辺でJR常磐線の運行再開が20年春になる見通し。農地の復旧率も低い。

<漁港>
 水産庁によると、3県の漁港で水揚げできるまで復旧したのは15年11月末現在で96.1%。同庁は3月末までに全て復旧すると見込んでいたが、台風被害などの影響で完了していない。福島は請戸(浪江町)と富岡(富岡町)が原発事故の影響で遅れている。

<農地>
 3県の被災農地計2万530ヘクタールのうち、年度内に1万4970ヘクタールの復旧が見込まれる。春には7割を超す農地で営農が可能となる。復旧率は宮城88.2%、岩手67.1%。福島は33.3%にとどまっており、被災農地の約4割に上る6市町の2120ヘクタールが避難指示区域内にある。

<観光>
 観光庁の宿泊旅行統計調査によると、観光客が比較的多い宿泊施設の15年の年間延べ利用者は、10年に比べ宮城89.9%、岩手85.1%、福島83.7%にとどまった。津波や原発事故で廃業した施設もあり、沿岸を中心に宿泊旅行者が減ったとみられる。


2016年03月11日金曜日

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