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<震災5年>楽天「見せる東北魂」

東日本大震災が発生した東北の方角を向き、黙とうする東北楽天の梨田監督(前列中央)と選手たち

 東日本大震災の発生から5年となる11日、東北楽天の梨田昌孝監督(62)ら計80人は練習拠点の静岡県草薙総合運動場野球場(静岡市)で黙とうした。練習開始前の午前9時半すぎにグラウンドに整列。東北の方角を向いて約1分間、鎮魂の思いをささげ、5年の歳月をあらためてかみしめた。
 この日は午後3時現在で気温8.1度。強い風が吹き、冬のような寒さだった5年前の被災地を思わせた。「今日みたいな寒い中で被災されたのか、と悲しく思った。相当つらかったんだなと感じた」。震災で津波の被害を受けた岩手県普代村出身の銀次内野手(28)は当時の状況をおもんぱかった。
 この5年の間にチームの主力に成長し、今季は選手会長を務める。「東北出身選手の代表として、やらなくてはいけないことがたくさんある。野球で元気、勇気、笑顔を届けられる活躍をし、東北魂を見せていきたい」と気を引き締めた。
 震災時に選手会長を務めていた嶋基宏捕手(31)は「もう5年か」と時の経過の早さを実感したという。自身の野球人生の中でも激動の5年間。震災の約1カ月後に「見せましょう、野球の底力を」とスピーチし、2013年に被災地を勇気づける初の日本一のけん引役になった。「楽天が東北にある以上、球団として(被災地と)一緒になって戦っていかないといけない。野球で被災地の方々に元気を与えたい」。その思いを節目の日に再確認したという。
 梨田監督は「5年たっても完全な復興には至っていない。われわれにできることは野球。明るく元気にプレーし、皆さんに勇気を与えられるような試合をしたい」と話し、2季連続最下位からの上位浮上への思いを強くした。


2016年03月12日土曜日


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