宮城のニュース

<震災5年>サケ回帰へ児童が稚魚放流

水戸辺川にサケの稚魚を慎重に放す児童

 南三陸町戸倉小(児童69人)の5年生9人が10日、同町戸倉地区の水戸辺川で育ててきたサケの稚魚を放流した。児童は「4年後に戻ってきてね」と送り出した。
 児童は約5センチに育った約300匹を容器に移し替え、川に流した。稚魚は昨年11月、同町の小森ふ化場から分けてもらった。児童は学校でえさやりや温度調節をしながら育ててきた。
 5年の熊谷和貴君(11)は「稚魚が死なないように水槽のごみを毎日とった。大きくなって帰ってきてほしい」と話した。
 放流は同校が5年生を対象に行うふるさと学習の一環。同校は東日本大震災で校舎が被災し、昨年10月に再建。志津川小で授業をしてきた間も続けてきた。
 指導した県漁協志津川支所水戸辺サケ部会の小山政彦さん(43)は「地域の宝としてサケの放流事業を子どもたちに引き継いでいってほしい」と話した。
 同部会によると、水戸辺川からのサケの捕獲数は震災前3000匹ほどだったが、震災の影響で昨年は約50匹と激減している。


2016年03月13日日曜日

先頭に戻る