岩手のニュース

<震災5年>命かけ救ってくれた 感謝の再訪

海に向かって祈る老人クラブのメンバーら=11日午後2時46分

 旅行で滞在していた岩手県大槌町で東日本大震災に遭い、ホテル従業員の誘導で43人全員が無事だった秋田県五城目町と井川町の老人クラブのメンバーらが11日、現地を訪れた。海に向けて黙とうし、当時の社長と従業員の計5人をはじめ犠牲者の冥福を祈った。
 43人中29人が参加した。高齢のため団体での訪問は今回が最後。企画した五城目町の高橋作雄さん(80)は「津波で死を覚悟したが、従業員や地域の人のおかげで助かった。あらためて感謝を伝えたい。個人の交流は今後も続く」と語った。
 メンバーは震災時、浪板観光ホテル(現三陸花ホテルはまぎく)に滞在。間一髪で避難し、地域の集会所で食料や衣類の提供を受けて2日後に秋田に戻った。
 従業員の田中節子さん(68)は「集会所で1個のおにぎりを分け合ったことを思い出す。5年たっても思いを寄せてくれてありがたい」と再会を喜んだ。


2016年03月12日土曜日


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