福島のニュース

<震災5年>全町避難 古里思い7人巣立つ

卒業式後、担任から卒業証書を受け取る生徒たち=2016年3月11日午前11時10分ごろ

 福島県の中学校223校で11日、卒業式が行われた。東京電力福島第1原発事故で富岡町から移転し、同県三春町の仮設校舎で授業を続けている富岡一、二中は合同で式を行い、7人が思い出が詰まった学びやを巣立った。
 中学校の卒業式が3月11日に開催されるのは、東日本大震災が発生した2011年以来。
 昨年6月に完成した体育館で式があり、卒業生を代表して一中の阿部蒼未花(あみか)さんが「晴れの門出を迎えられたのは多くの支援のおかげ。富岡とのつながりを大切にし、困難にくじけず、夢に向かって真っすぐ進んでいきたい」とあいさつした。
 二中の山田克行校長は式辞で「住み慣れた古里を離れ、苦労の多い3年だったと思う。原発事故に負けず、夜の森の桜のように力強く生きてほしい」と述べた。宮本皓一町長は「皆さんが安心して戻れる町をつくる。たくましく育ってほしい」と呼び掛けた。
 全町避難が続く富岡町の小中全4校は三春町の工場の建物を改修した校舎で授業を続ける。新年度は中学2校に計3人が入学する予定で、全校生徒は計18人となる。県内では、原発事故の影響で避難し授業を再開した小中48校のうち、30校が今も避難先のプレハブ校舎などで授業を行っている。


2016年03月12日土曜日

先頭に戻る