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<震災5年>帰す 必ず家族の元へ

レーキを使い、行方不明者の手掛かりを探す宮城県警の警察官=11日午後2時30分ごろ、石巻市長面地区

 東日本大震災の発生から5年となった11日、岩手、宮城、福島の3県警などが行方不明者の手掛かりを求め、津波被害があった沿岸部や土砂災害が起きた内陸部で集中捜索を実施した。
 宮城県警は約170人態勢で捜索。22人の行方不明者がいる石巻市長面地区では、警察官ら約60人がレーキで地面を掘り返した。現場を視察した中尾克彦本部長が「黙々と捜索する姿を目にして心強い。被災者に寄り添い、活動を続けてほしい」と激励した。
 津波と地盤沈下の影響で一部が水没した同地区は排水作業を経て、河北署などが昨年8月から約100ヘクタールの区域を連日捜索。11日で全ての範囲の捜索を終えたが、有力な手掛かりは見つからなかった。板橋淳一署長は「道半ばだ。ご遺族の要望がある限り、捜索する」と強調した。
 福島県では警察官ら約740人が不明者の捜索に当たった。31人が行方不明になっている浪江町請戸地区では、警察官や地元消防団員ら約490人がスコップなどで土を掘り起こし、骨のようなものと財布、バッグなど17点を発見した。
 石田勝彦本部長は「復旧、復興が進む中、捜索は困難になっているが、一人でも多くの手掛かりを見つけたい」と語った。
 地震でダムが決壊し、添田蒼空(そら)ちゃん=当時(1)=が行方不明になっている須賀川市の藤沼ダム周辺でも捜索した。
 岩手県警は約290人を投入。宮古市田老地区では35人が海岸を捜索した。警備船を出動、水中探査機を使って海中の手掛かりを捜した。
 警察庁によると、震災の行方不明者は10日現在、岩手1124人、宮城1236人、福島197人。


2016年03月12日土曜日


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