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<仙台防災フォーラム>防災の未来 経験共有

さまざまな観点から防災・減災の在り方を議論したフォーラム

 防災・減災に取り組む民間団体や行政機関、研究機関が今後の在り方を考える「仙台防災未来フォーラム2016」が12日、仙台市青葉区の仙台国際センターで開かれた。東日本大震災の教訓や市民参画、女性の視点など11のテーマごとにセッションを行い、今後の活動の方向性や課題を話し合った。

 同じ会場で昨年3月にあった第3回国連防災世界会議から1年となるのを記念し、仙台市が主催。国内外から約1000人が参加した。開会イベントで、ロバート・グラッサー国連事務総長特別代表(防災担当)が記念講演した。
 グラッサー氏は「震災では津波が福島の(原発事故による)状況を招いた。世界的に複合災害、災害の連鎖への対応が防災のポイントになっている」と指摘。防災会議で採択された国際行動指針「仙台防災枠組」に基づき、「東北の経験を共有し、世界的な教訓とするため貢献してほしい」と訴えた。
 閉会イベントで各セッションの討論結果を報告。コーディネーターを務めた東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長は「『自分たちの枠組み』を出発点に行動に移し、国内外と連携しながら取り組みの発信を続けていきたい」とフォーラムの成果を総括した。
 会場には防災・減災に関する大学や企業の取り組みを紹介したり、震災で被災した女性たちが作ったアクセサリーなどを販売したりする55のブースが設けられ、熱心に質問する人の姿も見られた。
 奥山恵美子仙台市長は「震災発生から5年が過ぎたが、防災に向けた取り組みが終わるわけではない。さらに前進する力を結集する意味でフォーラムの開催は意義深い」と話した。


2016年03月13日日曜日


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