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<ベガルタ>被災地背負い 戦い抜く

仙台―鹿島 前半8分、先制ゴールを決めて喜ぶ仙台・金久保(左)(鹿野智裕撮影)

 試合終了の笛が鳴り響くと、ホームスタジアムが歓喜に沸いた。東日本大震災から5年を迎えた節目の翌日の試合。仙台イレブンは声援と重圧を力に変えた。渡辺監督は「選手は被災者の思いを背負ってプレーした。特別な試合で、サポーターと喜びを共有できた」と笑顔を見せた。
 前半8分、ウイルソンが敵陣深くから左足でクロスを送った。「いいボールが来た。合わせるだけだった」と金久保。フリーだった分、落ち着いて直接右足で蹴り込んだ。今季初のシュートが貴重な先制点となった。
 前節FC東京戦では先制後に押されて逆転され、攻撃も終始単調だった。今回は縦横にボールを速く回し、多彩に攻め上がる。守備では球際で激しくぶつかり、相手に仕事をさせなかった。
 中盤でボール奪取に奮闘した主将富田は「プレーで(被災地に)勇気を届けようと、試合前に話し合って臨んだ。戦う姿勢を見せられた」と胸を張った。
 通算4勝2分け10敗と苦手だった強敵に勝ち、「(1−0で逃げ切る)仙台らしい戦い」(富田)ができた意味は大きい。この戦いが続けられれば、目標の5位以内が現実味を帯びるはずだ。
(狭間優作)


2016年03月13日日曜日


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