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<楽天>E番ノート/欲から離れる

 「ライトへの本塁打よりも、その後にレフトへ流した単打の方が手応えがあった」。10日のオープン戦で右へ左へ2安打を放った銀次の話に、突出した打撃センスを感じた。野村元監督がよく語った格言そのものだったからだ。
 「欲から入って欲から離れる」
 本塁打を打てる技術のある打者は失投が来た時に、欲が出て瞬間的に力み、凡打に終わることが多い。だからこそ欲を排除して打席に立たなくてはいけない、という教えだ。名将は「失投をラッキーと思わず、平常心を保つのが大事」とも説いていた。
 10日の銀次の姿はまさにこの境地。練習からボールの下側を打ち、長打になりやすい角度を意識。その成果が出て六回に本塁打を打ったが、続く八回は冷静に左翼前への単打を放った。
 「引っ張って本塁打にした後だから、体が打ちたがってしまう。その気持ちと体の開きを抑えて逆方向を意識した」と銀次。今季の目標は「200安打」「首位打者」。打撃職人として求道者のような雰囲気さえ漂わせている。(金野正之)


2016年03月13日日曜日


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