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<奥羽金沢温泉>11カ月ぶり営業再開

11カ月ぶりの営業再開でにぎわう奥羽金沢温泉

 山形県新庄市農協の子会社が経営する「奥羽金沢温泉」が12日、11カ月ぶりに営業を再開した。源泉をくみ上げるポンプの故障が原因で2015年4月に休業。老朽化した施設の全面改修を含めて市に資金援助を求めたが、交渉は白紙となり、自前で修繕して「暫定オープン」に至った。

 郊外の山屋地区にある温泉の営業時間を正午〜午後8時に短縮。市が同じ源泉から湯を引き、近くの宿泊研修所「山屋セミナーハウス」の浴室を増築する計画を進めており、営業は工事が終わるまでの約2年がめどという。
 市は昨年12月の市議会定例会で、現在風呂が一つしかないセミナーハウスの機能強化を打ち出した。温泉を引く埋設管の工事概算費を見積もり中で早ければ16年度に実施設計に入り、17年度に着工し、完成させる。農協とは源泉使用料を払うことで合意している。
 「新庄から温泉がなくなれば、温泉王国山形の名折れになる」−。全35市町村に温泉が湧く県内で、市内唯一の源泉を守りたい思いは両者共通だった。市の構想が実現すれば、農協側が施設を閉鎖しても温泉は維持される。
 農協はポンプを650万円掛けて修繕した。再開に1年近くかかったことについて、温泉の伊藤浩栄社長は「利用者減と赤字経営が続く中で自力再建は難しい。再開を望む市民の声を受け、暫定営業を決めた」としている。


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2016年03月13日日曜日

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