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<参院選宮城>野党結集 早くも臨戦

野党4党ののぼりが並んだ合同街頭演説会=13日午後2時10分ごろ、仙台市青葉区

 改選数が2から1に減る参院選宮城選挙区で、現職桜井充氏(59)を擁立する民主党と推薦する共産、維新、社民の3党は13日、仙台市中心部で合同街頭演説を行った。全国の参院選の選挙区に先駆け今月2日、民主が共産の推薦を取り付けた宮城選挙区。安全保障関連法が争点となった昨年10月の宮城県議選に、既に民共共闘の兆しがあった。
 「団結のスタートラインに立った」
 青葉区の中心商店街で行った演説で、トップバッターを務めた安住淳民主党県連代表は力を込めた。各党の県組織幹部が次々にマイクを握ると、集まった約250人の支持者から「安倍政治は許さない!」と書かれたプラカードが掲げられ、大きな拍手が湧いた。
 自民、民主が議席を分けてきた宮城選挙区。2014年衆院選の比例代表に基づく試算では、4党に生活の党を加えた県内得票は47万で、自民、公明両党と次世代の党(当時)の44万を上回る。早々と共闘の陣立てが整い、野党は前哨戦のボルテージを上げる。
 県議選では共産が「安保法廃止」を前面に掲げ、改選前4議席を8へ倍増させた。直前の9月、党本部が「国民連合政府」を提唱すると共産の各陣営は自公批判にシフト。選挙戦の決まり文句だった「オール与党の県議会」を封印した。
 その結果、定数2に自民が現職と元議員を立てた塩釜選挙区では候補擁立を見送った民主、社民支持者が共産現職を応援。トップの自民現職に約130票差まで迫る勢いで議席を得た。「地方選で共闘の芽を摘まないよう配慮した」。共産党県委員会の中島康博委員長は「県議選が野党共闘の出発点だった」と振り返る。
 その2カ月後の12月、安住氏は地盤の石巻・牡鹿選挙区(定数5)で再選した共産県議と面会。年明けの1月には安住氏と中島氏が仙台市内で話し合い、共産の立候補取り下げなどについて協議を始めた。
 こうした下準備の下、共産党本部が改選1人区の取り下げを発表した4日後の2月26日には民主党県連、共産党県委員会が政策合意に至る。今月2日、共産新人の取り下げと桜井氏推薦が決まった。
 党本部では国対委員長代理の要職に就く安住氏。スピード協議に、民主党県連幹部は「安住氏は全国初の共闘を何としても実現させたかった」とみる。
 翌3日には桜井氏が県議会の共産党県議団控室に足を運び、「お世話になります」と頭を下げた。「われわれの候補者だ」と次々に握手を求めた県議らは、志位和夫委員長の隣に桜井氏のポスターを掲示。県委員会は桜井氏支援を呼び掛けるチラシ5万枚を早速作成し、民主のラブコールに応えた。
 ただ、共産の熱烈な支援には民主サイドから懸念の声も漏れる。県連幹部の1人は「単純に比例票の足し算にはならない。支持労組も含め、反発は必ず出てくる」と不安を募らせる。
 宮城選挙区では自民現職の熊谷大氏(41)が日本のこころを大切にする党の推薦を得た。幸福実現党新人の油井哲史氏(36)も立候補を表明している。


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2016年03月14日月曜日


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