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<避難解除>太鼓団体再開 集いの場ドンドン

町に戻って活動する「ならは天神太鼓うしお会」のメンバー=6日

 福島県楢葉町でのコミュニティーづくりは、住民レベルでも始まった。
 「ドン、ドン、ドーン」。楢葉中の武道館に月4回、威勢のいい音が響く。「ならは天神太鼓うしお会」の練習だ。原発事故後、2014年11月にいわき市で復活し、ことし2月、拠点を町に戻した。
 地元で活動するメンバーは二十数人。帰町した高齢者も多い。今月6日には10人が集まり、81歳の男性も初めて参加。指導役のメンバーに、ばちの握り方から教わった。町に戻り、妻と一緒に練習する森栄二さん(65)は「近所に誰も帰っていないので、こうした活動はいい」と話した。
 代表の高原カネ子さん(67)は「生涯学習を通してみんなが集い、つながる場所をつくりたい」と説明する。17年春に町内で小中学校が再開する際、「太鼓の演奏で子どもたちを迎えたい」というのが今の希望だ。
 高原さんは自宅で、和布細工工房「ほのぼの」の教室を再開し、カフェも設けた。「楢葉に帰る、帰らないは個々の判断。ただ『戻るのもいいかな』と思ってもらえるよう、先発隊の私たちが楽しく、笑顔で暮らさないとね」


2016年03月14日月曜日


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