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<震災5年>記憶の継承へ多様な発信を

地域資料の保全と情報発信について意見を交わしたシンポジウム

◎福島・富岡町シンポジウム

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県富岡町は13日、いわき市のいわき明星大で、東日本大震災の記憶と地域の歴史の継承を考えるシンポジウムを開いた。震災の爪痕を残す物品の保存や被災体験の伝承など、多様な発信に努める必要性を確認した。
 町が主催する歴史企画展と震災遺産展の一環。「ふくしま歴史資料保存ネットワーク」代表を務める福島大の阿部浩一教授ら5人が意見交換した。
 福島県立博物館の高橋満主任学芸員は、県内で進める震災遺産の保全プロジェクトを紹介。「今回の震災は多様な被災なので、それぞれの得意分野で伝えることが大切だ」と主張した。
 「富岡町3.11を語る会」の遠藤友子氏は「100人いれば100人の避難がある。誰でも語り部になれる」と訴えた。
 今後の課題を、阿部教授は「活動の頼りになるのは市民の力だ。すそのを広げる必要がある」と指摘した。「双葉郡未来会議」の平山勉代表はインターネットで町の今を発信。「双葉郡8町村のつながりをもっと広げたい」と展望を語った。
 斉藤紀明副町長は「未来を創っていく子どもたちに富岡の歴史などを伝えることが、復興の長い道のりで大切だ」と強調した。


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2016年03月14日月曜日

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