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盛岡バスセンター年内解体 昭和の面影消える

9月末の営業終了が決まった盛岡バスセンター=14日

 盛岡市中ノ橋の路線バスターミナル「盛岡バスセンター」の運営会社が、老朽化に伴う施設の改修や建て替え費用の工面が難しいとして、市の再整備事業から撤退したことが14日、明らかになった。昭和の風情が残るターミナルビルは9月末に営業を終了。年内にも解体されることになる。市は同じ場所でバスターミナルの機能を維持させる方針で、路線バス事業者と対応を検討する。
 市が14日にあった市議会全員協議会で説明した。バスセンターは自動車ターミナル法適用の全国第1号施設で、1960年に開業した。敷地面積は約2800平方メートルで、平日で23路線253便が発車する。
 飲食店など7店が入居する鉄筋3階のビルは開業当時の姿をとどめており、レトロな雰囲気が人気の観光スポットにもなっている。
 市の当初計画では2015年度に建物を解体し16年度までに建て替える予定だったが、資材高騰などの影響で見直しを検討していた。事業費は14億5000万円で、うち9800万円を市と国で補助する予定だった。
 同社によると、現在の乗降客は1日約2000人で最盛期から半減。安全面から建物の早期取り壊しが望ましいと判断し、3日の役員会で事業撤退を決めた。
 ビル内で50年前から時計店を営む吉田昭三さん(76)は「ビルも自分も老いた。ここで区切りを付けて店を畳みたい」と語った。
 谷藤裕明市長は「長い歴史を誇り、交通の結節点として重要な役割を担ってきた場所だけに残念。交通の不便を出さないことを最優先に考えて対応したい」と述べた。


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2016年03月15日火曜日


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