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福島のありのまま映画に 吉本協力で撮影開始

映画の製作発表の記者会見後、記念撮影に応じる主演の片平さん(後列左から2人目)、富山さん(同左端)ら出演者と川村監督(前列左端)、福島商工会議所関係者

 福島商工会議所などが、吉本興業(大阪市)の協力を得て製作する短編映画「最高の仕打ち」の撮影が14日、始まった。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の福島で迷いながらも生きる人々を描く。17日まで福島市で撮影を続け、那覇市などで開かれる「第8回沖縄国際映画祭」(4月21〜24日)に出品する。
 ともに福島市出身のシンガー・ソングライター片平里菜さん(23)と俳優富山えり子さんが主演。富山さん演じる高校教師が、本人役で登場する片平さんの歌を通じ、けがで陸上選手としての夢を絶たれた教え子との心の距離を縮めていく。教師と片平さんの過去の確執が物語の鍵を握る。
 タイトルは片平さんの楽曲からとった。つらい仕打ちを受けても悔しさをのみ込み、輝いた自分を見せたいという曲に込めた思いが映画のストーリーと重なるという。
 昨年12月に商議所や市などが製作委員会を組織した。監督は同市出身の川村清人さん(34)。福島成蹊高のほか、縄文時代の遺跡が残る「じょーもぴあ宮畑」や信夫山、土湯温泉などでも撮影を行う。同校生徒20人をはじめ市民もエキストラとして参加する。
 2011年から全国各地で映画を作り、今年1月には郡山市に情報拠点を開設するなど被災地支援も続ける吉本興業が製作をバックアップ。人気お笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之さんも出演する。
 14日に福島市で記者会見があり、片平さんは「演技は初めてだが、福島の今を生きる人々のありのままの姿を伝えたい。見た人が福島や東北に関心を持ってくれれば」と話した。川村監督は「福島で映画を撮るという覚悟を持って臨む」と語った。
 作品は約30分間。沖縄国際映画祭で上映後、福島や東京などで順次公開する。


2016年03月15日火曜日

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