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強姦に逆転無罪判決「被害者証言が変遷」

 同居中の当時14歳のめいに性的暴行をするなどしたとして、強姦(ごうかん)罪と強制わいせつ罪に問われた福島県の40代の会社員の男の控訴審で、仙台高裁は15日、懲役12年を宣告した福島地裁判決を破棄し、強姦罪について無罪とした上で懲役3年の判決を言い渡した。
 嶋原文雄裁判長は強姦罪について「めいは控訴審で真犯人がいとこの男性だと証言し、核心部分が大きく変遷した。地裁判決には明らかな事実誤認がある」と判断した。
 めいは強制わいせつ事件についても証言を翻したが、高裁は男の犯行を目撃したとされる男の妹の証言を挙げ「めいの警察への被害状況説明と整合しており、信用できる」と有罪認定を維持した。
 男は2012年8月、めいの就寝中に2回にわたって性的暴行をしたり、体を触ったりしたとして逮捕、起訴された。男は地裁段階から無罪を主張してきたが、地裁は14年10月の判決でめいの証言を「具体的で詳細だ」と判断した。
 弁護側は「強姦事件も強制わいせつ事件も客観的証拠がなかった。被害者証言に頼った冤罪(えんざい)になりやすい立証だ」と指摘。強制わいせつ罪も無罪だとして、上告する意向を示した。
 仙台高検の畔柳章裕次席検事は「判決内容を検討し、適切に対応したい」との談話を出した。


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2016年03月16日水曜日

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