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<はまなす>雄姿永遠に ラストラン間近

急行「はまなす」の雄姿を残そうと、早朝の撮影スポットでシャッターを切るファンたち=14日午前6時10分ごろ、青森市西田沢

 26日の北海道新幹線開業に伴い、1988年3月から28年間、青森−札幌間を結んだ夜行急行「はまなす」は、21日深夜の出発便を最後に運行を終える。JR最後の定期急行列車でもあり、青森駅や沿線には、連日多くの鉄道ファンが詰め掛けている。
 午前6時すぎ、青森市郊外の撮影スポットでは、朝日を浴びて青森駅へと走る姿を写真に残そうと、連日20人を超す鉄道ファンがカメラを構える。
 北海道函館市の大学生山渕将さん(21)は「埼玉への帰省に重宝していた。寂しさもあるが、青森と札幌を結ぶ列車がなくなって利便性が下がるのが悲しい」と切実な様子だ。
 はまなすは88年の青函トンネル開通とともに運行を開始した。青森駅と札幌駅をそれぞれ午後10時台に出発し、早朝に着くダイヤは、連絡船に代わる夜行便として親しまれてきた。
 「窓口業務や車両の連結作業など、はまなすで仕事を覚えてきた」と話すのはJR青森駅の遠藤和博さん(36)。感謝を込め、ほかの駅員とともにお別れイベントを企画した。人気アニメを参考にしたオリジナルのスライドを構内3カ所で放映しているほか、利用客にメッセージを寄せてもらう手作りボードも設置した。
 横手市出身の茨城大2年高橋幸太さん(20)は「札幌に遊びに行くときに使っていた」と話し、ボードに「お世話になりました」と書き込んだ。
 ラストランを前に、「思い出乗車」の乗客も多い。二戸市の会社員藤村宣智さん(41)は、家族5人ではまなすに乗り札幌を訪れた。「新婚旅行の時に乗った思い出深い列車。新幹線が開業したら、二戸から函館へ直通で行きたい」と笑顔で話した。
 新青森−函館間を結んだ特急白鳥、スーパー白鳥も21日夜が最終運行。新青森駅に「思い出ありがとうメッセージ」ボードが設置され、利用客が別れを惜しむ言葉をつづる。青森県今別町の青函トンネル入り口広場では同夜、町民や鉄道ファンがライトを振り、白鳥の最後の雄姿を見送る。


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2016年03月16日水曜日

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