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池田修三さん作品展示 にかほ市美術館設立へ

象潟郷土資料館に展示されている池田さんの作品や資料
池田修三美術館の候補に挙がる象潟公会堂

 秋田県にかほ市は、同市象潟町出身の木版画家、故池田修三さん(1922〜2004年)の美術館を設置する計画を進めている。既存の公共施設を改修して多くの作品を常設展示し、新たな観光資源にしたい考え。新年度中の開館を目指す。
 池田さんは花飾りを着けた少女たちが遊ぶ様子を表情豊かに描いた「あくしゅ」(1986年)をはじめ、少女や子ども、草花を題材に多色刷りの版画作品を制作。企業のカレンダーや通帳などのイラストも手掛けた。
 遺族が市に寄贈した作品約2700点と版木、スケッチブック、ノートなどは象潟郷土資料館が所蔵、保管している。「池田さんの作品目当ての来館者は多い」(資料館)が、展示スペースが狭いため、一度に紹介できるのは40点前後に限られる。
 市の計画では、美術館では150点程度の作品と資料を常設展示する。改修する公共施設としては、池田さんの生家に近い市象潟公会堂などが候補に挙がっている。
 公会堂は34年に建設された木造2階の洋館。旧象潟町議会議場、公民館として使われた後、70年から公会堂となった。地域の音楽会や集会に利用されている。
 市によると、施設の改修など開館までに必要な費用は約4100万円で、内閣府の地方創生加速化交付金を活用する。運営は商工会や地域おこし協力隊などの民間組織に委託する。
 池田さんの作品は地区の民家などにも数多く残り、美術館との相乗効果に期待が高まる。市が昨春、郷土資料館をメーン会場に、商店でも池田さんの作品を鑑賞できる催しを開いた。同館の本年度の入場者数は約7500人(2月末時点)と、前年度の2.5倍に増えた。
 市企画課の担当者は「美術館の開設に合わせて作品を生かしたまちづくりに取り組み、観光客誘致につなげたい」と意気込む。


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2016年03月16日水曜日


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