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福島の鼓動を世界へ 山木屋太鼓が米公演へ

イベントで演奏する山木屋太鼓のメンバー=1月30日、川俣町の中央公民館

 東京電力福島第1原発事故で避難区域となった福島県川俣町山木屋地区に伝わる「山木屋太鼓」のチームが、米ミシガン州で22日(日本時間23日)に公演する。代表のプロ奏者遠藤元気さん(27)は「復興へ歩む故郷の力強い鼓動を世界に届けたい」と意気込んでいる。
 チームは地区に伝わる太鼓を次代に残そうと2001年に結成。東日本大震災と原発事故で一時休止したが、2カ月ほどで練習を再開した。現在は小学生から社会人の17人が所属し、県内外で演奏している。
 ミシガン在住の映像作家椎木透子さんがドキュメンタリー作品で山木屋太鼓を取り上げた。これを縁に、遠藤さんは昨年7月、ミシガンに単身渡って和太鼓を披露。現地で交流したミュージシャンの協力で米公演の話が持ち上がり、計画を進めてきた。先月、渡航費の工面にめどが立ち、実現へ大きく前進した。
 公演には中学生から社会人の打ち手10人が参加する。遠藤さんは「原発事故だけではない福島の今を伝え、福島に足を運んでもらうきっかけをつくりたい。参加する山木屋の子どもたちには、海外での経験を古里の未来に生かしてほしい」と話している。
 会場は、米ミシガン州南東部アナーバーの「パワーセンター」。ミシガン大音楽科パーカッション部合唱団との共演もある。計5日間の滞在期間中に同大のワークショップに参加するなど、太鼓を通じた現地住民との交流も予定している。


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2016年03月16日水曜日


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