福島のニュース

<震災5年>両陛下の励ましに「一歩踏み出す」

 「前へ一歩踏み出していく」。避難生活が5年に及ぶ福島県葛尾村の住民は16日、励ましの言葉を掛けてくれた天皇、皇后両陛下に、故郷を思う気持ちと復興への意気込みを語った。
 「村に戻ったら、また親子4人で店をやりたいと思います」。村の役場出張所がある三春町の仮設住宅で食堂を営む石井一夫さん(60)が話すと、両陛下は目を細めてうなずいた。
 石井さんは懇談後、両陛下について「本当に身近な人のような感じで聞いていただき、勇気と元気をもらった」と笑顔を見せた。
 農業を営む60代の男性は「安全な作物を作れることを伝えたい」と懇談に臨んだ。天皇陛下からは風評被害で苦しんだことを心配してもらったといい、「頂いた言葉を村民にも伝え、頑張っていく」と語った。
 懇談の場になった役場出張所の周りには各地に分散している村民が集まり、両陛下を見送った。車に乗り込む直前に「体は大丈夫ですか」「おつらかったでしょう」と声を掛けられた人の中には、涙ぐむ女性もいた。


2016年03月17日木曜日


先頭に戻る