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<震災5年>両陛下、原発被災者と懇談

東京電力福島第1原発事故による全村避難が続く葛尾村の住民らと懇談される天皇、皇后両陛下=16日午後、福島県三春町(代表撮影)

◎宮城・福島訪問「苦労されたでしょう」
 天皇、皇后両陛下は16日、東日本大震災の発生から5年が過ぎた被災地の復興状況を視察するため、2泊3日の日程で宮城、福島両県へ出掛けられた。この日は福島県で、東京電力福島第1原発事故で避難生活を強いられている被災者と懇談し「ずいぶん苦労されたでしょう」といたわった。
 2011年の震災以降、両陛下は被災者に心を寄せ続け、訪問を重ねてきた。被災地視察の目的で宮城、福島を訪れるのはそれぞれ5回目。岩手県には秋に開催される国体の開会式に合わせて訪れる見通しだ。
 両陛下は16日午後に東北新幹線でJR郡山駅に到着。全村避難が続く葛尾村が三春町に置いた役場出張所で住民5人と会い、避難生活の不安や将来の課題などの話に耳を傾けた。
 懇談で、仮設住宅で日用品店を営む佐藤英人さん(75)が、避難指示が解除されれば村で営業を再開したいと伝えると、天皇陛下は「商店ができてくると地域の人も喜ぶでしょうね」と答えた。農家の松本敏美さん(65)には「放射能の問題や風評被害で苦労したでしょう」と気遣った。
 最後に陛下は、全員に「災害で苦労も多かったと思いますが、より良い地域がつくられていくことを願っています」と語った。
 両陛下はその後、宮城県へ移り、仙台市のホテルで、村井嘉浩知事から復興状況の説明を受けた。知事によると、天皇陛下は、これまでの歴史の中で仙台平野を襲った津波の頻度などについて質問したという。
 17日は石巻市の県水産会館で漁業関係者の慰霊碑に拝礼する。18日には、仙台市の東北大で震災と医療がテーマの展示を見学する。


2016年03月17日木曜日

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