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<気仙沼線>BRT継続決定 鉄路断念

 東日本大震災で被災したJR気仙沼線に関し、宮城県気仙沼市は18日、鉄路復旧を断念し、JR東日本が提案している現行のバス高速輸送システム(BRT)による本格復旧を受け入れると発表した。沿線自治体3市町のうち登米市、宮城県南三陸町は受け入れに同意しており、気仙沼線のBRT継続が決まった。
 気仙沼線のBRT本格復旧が決まったことで、JR東日本で津波被害があった東北の7路線全ての復旧方針が出そろった。
 菅原茂市長は記者会見し、市が求めてきた仙台へのアクセス向上などに対するJRの回答書を公表。JRはBRTの専用道延長や運行本数の確保を図るほか、気仙沼−仙台間の割引切符の期間限定発売、被災した道の駅「大谷海岸」の再建に計画段階から参加することを約束した。
 菅原市長は「一定の評価ができる。議論を先延ばしすれば復興が遅れる可能性があり、BRT本格復旧を受け入れたい」と述べた。
 JR東は昨年7月の沿線自治体首長会議で、気仙沼線と大船渡線の復旧に掛かる多額の費用負担や乗客減を理由に、鉄路による復旧断念を沿線自治体に説明。大半の自治体が受け入れたが、気仙沼市は気仙沼線に関しJRと協議していた。
 仙台市を訪れたJR東の深沢祐二副社長は「今後はBRTの専用道を延ばし、自治体の要望に誠実に対応していきたい」と語った。
 BRTで仮復旧しているのは大船渡線気仙沼−盛(大船渡市)の43.7キロと、気仙沼線柳津(登米市)−気仙沼の55.3キロ。JR東にとって、両線は初のBRT本格運行区間となる。
[JR気仙沼線のBRT]気仙沼線の前谷地(石巻市)−気仙沼間72.8キロのうち、柳津−気仙沼間55.3キロで2012年8月に運行が始まった。所要時間は最短で鉄道より16分遅い1時間46分。鉄道時代に最大1日22本だった運行本数は65本に増えた。BRT専用道区間は22.7キロが整備され、本格復旧で49.7キロまで延長を計画する。


2016年03月19日土曜日


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