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<気仙沼線>条件闘争 市長「大きな成果」

 JR気仙沼線の復旧をめぐる議論は、バス高速輸送システム(BRT)による本格復旧を目指すJR東日本が運行本数の維持などを訴えたのに対し、宮城県気仙沼市は鉄道が果たした地域振興機能の回復を要求し、事実上の条件闘争となった。
 菅原茂市長は18日の記者会見で、JR東が道の駅「大谷海岸」の再建に計画段階から参加することを「大きな成果」と強調した。
 道の駅は気仙沼線大谷海岸駅のそばにあったが、毎年20万人でにぎわった海水浴場とともに本格再建のめどが立っていない。菅原市長は「戦略的な復興を目指すためにBRT駅との連携が欠かせない」と訴えた。
 JRがどこまで協力するかは不透明。打ち出した気仙沼ー仙台間の割引切符の期間限定発売について、市幹部は「ここまで引き出せたのは大きい」と胸を張るが、JR側は「利用状況をみて継続の可否を判断する」とただし書きを付けた。
 JRの被災路線のうち大船渡、気仙沼両線以外は鉄路で再建される。気仙沼線は安全な内陸部にルートを移設する場合の総復旧費用が700億円と見積もられ、実現性がしぼんだ。
 菅原市長は「内陸へのルート移設の距離が長すぎた。山側には復興事業が少なく、今後の災害での交通機関復旧は、復興まちづくりと絡められるかどうかが鍵になるだろう」と語った。


2016年03月19日土曜日


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