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<仙台駅>集客に期待感 中心部波及を注視

東西をつなぐ自由通路が拡幅され、生まれ変わったJR仙台駅

 JR仙台駅(仙台市青葉区)の東西を結ぶ新自由通路の使用が18日に始まり、街の玄関口は装いを新たに利用客を迎えた。通路は幅6メートルから16メートルに広がり、人の流れが変わる。同日開業の駅ビル「エスパル仙台東館」とともに駅周辺の魅力向上に期待が集まる一方、中心商店街などへの波及効果は未知数で、関係者は動向を注視する。
 JRグループは100万都市にふさわしいターミナル駅を目指した。3年の工期を費やした通路拡幅と東館開業はその象徴だった。
 自由通路であった記念式典で、JR東日本の深沢祐二副社長は「保育所やクリニックもあり、さまざまな用途で使える新しい駅が誕生した。東北全体に旅行してもらうゲートウエイにしたい」と意気込んだ。
 「駅裏」と呼ばれた駅東口にとっても悲願だった。地元関係者は1978年に仙台駅東部開発推進協議会を設立。以来38年間、名称を変えながら通路拡幅や駅舎建設といった要望を重ねた。
 仙台駅東口商工事業協同組合の松坂卓夫理事長は「プロ野球東北楽天が来て東口の雰囲気は変わったが、それでも試合は60日余り。駅は毎日多くの人が利用する。これまで以上に期待感がある」と歓迎。仙台商工会議所の鎌田宏会頭も「仙台の新しい名所として期待される」と実現を喜んだ。
 生まれ変わった仙台駅の集客力を街の活性化に生かそうと、駅周辺以外の商業施設もPRに必死だ。
 市地下鉄東西線で1駅の青葉通一番町駅(青葉区)と結ぶ藤崎は19日、近隣商業施設のシリウス、クラックスと商品券などが当たる企画を初めて実施する。藤崎の担当者は「街全体で盛り上がることで、訪れた人に『仙台はどこに行っても楽しい』と思ってもらえる」と前向きに捉える。
 駅西口では初夏に仙台パルコの新館も開業する。注目度が高まる駅周辺の商業施設にテナントが移転する例が出ており、商業施設間の競争激化が予想される。
 8商店街でつくる市中心部商店街活性化パートナーシップ準備協議会の三田恵介会長は「100万都市のターミナル駅の充実は喜ばしい。いかに回遊性を持たせ、人の流れをつくるかが大事になる」と説明する。


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2016年03月19日土曜日


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