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<卒業式>感謝忘れず前へ 津波被災の中野小

先生や保護者らに感謝の言葉を述べる中野小最後の卒業生=19日午前11時ごろ、仙台市宮城野区の中野栄小

 東日本大震災の津波で被災し、今月末に閉校する仙台市宮城野区の中野小(児童40人)の卒業式が19日、同区の中野栄小体育館であった。15人が最後の卒業生として、在校生や保護者に見送られて巣立った。
 三塚修校長は「震災当時1年生だった皆さんは多くの人に支えられ、笑顔と元気を取り戻してきた。感謝の気持ちを忘れず、未来を切り開いてほしい」と激励した。
 卒業生は一人一人壇上で6年間の思い出や将来の抱負を述べた。寺島海斗君(12)は「たくさんの人に優しくしてもらった。自分も優しくできる人になりたい」、菅原梨花子さん(12)は「介護士として人の役に立ちたい」と語った。
 蒲生干潟の近くにあった校舎は既に解体され、児童は隣接する中野栄小で学校生活を送る。学区の大半が災害危険区域に指定され、居住地が分散したため、震災前に150人以上いた児童は大幅に減少。142年の歴史に幕を下ろすことになった。在校生は新年度から、中野栄をはじめ付近の7校に通う。
 市立小の卒業式は123校のうち116校で18日に実施。19日は今月末に閉校する若林区の荒浜小、来年3月に閉校する同区の東六郷小でも卒業式があった。


2016年03月19日土曜日


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