岩手のニュース

ありがとう大槌災害FM 4年で放送終了

最後の放送を楽しみながらリスナーに語り掛ける金崎さん(右)ら

 東日本大震災で被災した岩手県大槌町が開局し「おおちゃんラジオ」の愛称で親しまれたFMの臨時災害放送局「おおつちさいがいエフエム」が18日、放送を終えた。2012年3月の放送開始から4年。スタジオを訪れた町民らはスタッフに感謝とねぎらいの言葉を伝え、別れを惜しんだ。
 最後の2日間は、生出演と収録で町民や復興工事関係者ら約70人のメッセージを紹介した。「4年間本当にお疲れさま」「車内を明るくしてくれてありがとう」。開局時からのパーソナリティー金崎伊保子さん(64)らスタッフ3人が「おおちゃんラジオ最高!」と声を合わせ、番組を締めた。
 金崎さんは「マダム伊保子」を名乗り、仮設住宅で暮らす被災者の1人として取材と放送を続けた。「音楽や大槌弁を交えた自分の声で被災者の『心の復興』を支えようと頑張ってきた。全くの素人だったがリスナーのおかげでここまで来られた」と感慨に浸った。
 出演した喫茶店主赤崎潤さん(51)は「大槌の昔話紹介など地元密着の番組をお客さんとよく聴いた。安否が分からなかった人の声が流れ、安心したこともあった」と振り返った。
 町から運営を委託されていた町内のNPO法人はコミュニティーFMへの移行を検討したが、資金確保が難しく断念した。


2016年03月19日土曜日


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