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<まちびらき1年>女川再生 確かな息吹

女川駅から海に向かってプロムナードが延び、沿道の商業エリアには真新しい商店が並ぶ=2016年2月11日

 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町中心部の「まちびらき」から1年がたった。移転再建されたJR女川駅の開業を皮切りに、新たな商業エリアの整備が本格化。商店街や交流施設が次々と誕生し、街は目まぐるしく姿を変えた。1年前に駅だけがあった場所は今、買い物や町歩きを楽しむ人々でにぎわう。
 JR石巻線が全線再開し、女川駅と町営「女川温泉ゆぽっぽ」の併設施設が開業したのが昨年3月21日。町は駅前エリアの「まちびらき」を宣言。震災後、がれき撤去やかさ上げ工事が続いていた中心部に、4年ぶりに人の往来が戻った。
 6月には水産業体験館「あがいんステーション」がオープン。被災事業者の自立再建店舗も7月から順次営業を始めた。駅前から海に向かって延びるプロムナードは9月に完成した。
 そして12月23日、にぎわい創出の核となるテナント型商店街「シーパルピア女川」が開業。「町まちなか交流館」も同日開館し、町は第2弾の「まちびらき」を実施した。
 プロムナード沿いに立つシーパルピアは、開放的で洗練された雰囲気が漂う。カフェや居酒屋といった飲食店、製作体験や見学を楽しめるスペインタイルやギターの工房、町民生活を支えるスーパーなど27店が入居する。
 中心部には週末を中心に大勢の観光客が訪れている。商業エリアを運営する民間まちづくり会社「女川みらい創造」の鈴木敬幸社長は「予想以上の人出」と手応えを口にする。
 今秋には海産物などを販売する「物産センター」(仮称)の開業も予定。2018年度には全体で約70店舗になる見込み。鈴木社長は「1年前は駅しかなかったが、今は食べる店も体験を楽しむ場所もできた。今後もエリア全体で協力し、交流人口を増やしていきたい」と語る。


2016年03月21日月曜日

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