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猫の命に責任持って 不妊手術呼び掛け

不妊手術を行うために捕獲器で保護された猫

 「空前の猫ブーム」と言われる陰で、宮城県内の保健所には年間2000匹を超す猫が持ち込まれ、殺処分されている。大半は飼い主がいない生後間もない子猫。繁殖期を迎え、ことしも多くの子猫が生まれると予想され、動物愛護団体などは「殺されてしまうような命を増やさないで」と不妊手術の実施を呼び掛ける。

◎野良の捕獲器 貸し出しも

 県によると、2014年度に各保健所が引き取った猫は計2211匹。このうち飼い主のいない子猫が1639匹を占めた。愛護団体や個人に譲渡された猫もいるが、1719匹は殺処分された。県食と暮らしの安全推進課は「野良猫が生んだ子猫が、駆除のために持ち込まれるケースがほとんど」とため息をつく。
 猫の繁殖期は2〜4月がピークで、2カ月の妊娠期間を経て数匹を生む。保健所から引き取った猫の里親探しに取り組む愛護団体アニマルピース(仙台市)は、春になると数十匹の子猫を世話する。菅原とみえ代表(53)は「生まれないようにしないと、きりがない」と悲鳴を上げる。
 県や仙台市、愛護団体は飼い猫については飼い主に対し、不妊手術の徹底や放し飼いにしないことを注意喚起する。一方で、野良猫の繁殖も減らそうと、県や市、獣医師会は、野良猫に不妊手術を行うための費用を助成している。
 アニマルピースは、近所で餌付けしているような野良猫に不妊手術を受けさせるための捕獲器を貸し出している。愛護団体アニマルクラブ石巻(石巻市)も獣医師の協力を得て避妊予防センターを週1回開設。飼い猫と野良猫ともに不妊手術を施し、飼育全般に関する相談も受ける。
 阿部智子代表(57)は「野良猫を餌付けすれば繁殖する。殺処分をなくすためにも、かわいがっている猫にこそ不妊手術を考えてほしい」と強調する。
 猫ブームに対し、菅原代表は「安易に飼い始めて手が掛かると分かると捨てたり、多頭飼育の末に飼いきれなくなったりする事態が増えないかが気掛かり。生き物を飼うことは責任が伴うと知ってほしい」と警鐘を鳴らす。


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2016年03月21日月曜日

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