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<E番ノート>時が過ぎても

 15日の西武とのオープン戦取材の際、東北楽天OBの渡辺直人と会った。その時の話題に、2009年まで同じ釜の飯を食った仲間や師弟の間に、時が過ぎても切れない絆があると感じた。土谷鉄平氏(現東北楽天ジュニアコーチ)が、1月末に引退するまでの話。
 昨年11月に土谷氏がオリックスを戦力外になった時、各球団の来季陣容がほぼ固まり、現役続行は困難だった。渡辺はすぐ連絡し鼓舞した。「おい鉄(平)、まだ何があるか分からない。2月まで体だけは準備しておけよ」。同時に人脈を頼り移籍先を探した。かつての2軍監督で、現在ヤクルト2軍スタッフの松井優典氏は球団の編成部長経験者として獲得を模索した。
 2月直前でも進路は決まらず、一緒に行った自主トレで土谷氏は渡辺に最初に引退を明かした。実はこの後、一度引退を撤回した。報告を受けた野村克也元監督が「まだ引退するな。もう一度つてを当たってやる」と親心を見せたからだ。
 渡辺との話の終盤。「鉄はいい顔をして仙台で第二の人生を踏み出せた。俺もそうなれますかね」。最後まで惜しまれた弟分が少しうらやましそうだった。(金野正之)


2016年03月21日月曜日


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