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<マルカン>引き継ぎ検討「大食堂も存続」

マルカン百貨店の運営引き継ぎを目指す方針について説明する小友代表

 花巻市で空きビルのリノベーションを手掛ける「花巻家守(やもり)舎」は20日、6月に閉店する同市の老舗デパート「マルカン百貨店」の運営引き継ぎを目指す方針を明らかにした。建物は取り壊さず、大規模改修して活用する。数億円規模とみられる耐震工事や改装の費用を試算し、経営計画を検討する。5月末までに引き継ぎが可能かどうか結論を示す。
 同市で記者会見した花巻家守舎の小友康広代表(33)は「市民の間にマルカンを残したいという強い思いがある。リノベーションを成功させたい」と語った。
 経営を引き継ぐ場合、地元で親しまれてきた6階の展望大食堂は存続させる。昭和の雰囲気が漂う店舗や高さ25センチのソフトクリームなどの名物メニューもそのまま残す方針。百貨店直営だった1〜5階の店舗はテナントにし、物販や託児所、事務所の入居を募る。
 改修に必要な資金は、金融機関の融資やインターネットで少額の寄付を募るクラウドファンディングの導入を検討する。再オープン後の10年間で利益を回収できるかどうか関係機関と協議に入っている。
 小友代表は「マルカンは花巻の一等地で自分にとっても思い出深い場所。花巻が変わるチャンスにしたい」と強調した。上田東一花巻市長は「両社の話し合いを見守り、耐震化工事への支援を検討していく」との談話を出した。
 1973年開店のマルカン百貨店は、建物の老朽化により6月7日の閉店を決めた。花巻家守舎は昨年4月に設立。市内の空きビルなどのリノベーションで実績がある。


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2016年03月21日月曜日

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