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<マルタ水産>再生へ一歩 新工場完成

完成した新工場の設備を確認する相沢社長

 東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上地区に整備された水産加工団地に地元業者「マルタ水産」の新工場が完成し、現地で21日、竣工(しゅんこう)式があった。同団地に工場が完成するのは初めて。関係者は閖上の水産業再生に向けた一歩を共に祝った。
 閖上2丁目にあった同社の工場は津波で壊滅し、内陸の仮設工場で操業を続けてきた。新工場は鉄骨平屋、延べ床面積約950平方メートル。総事業費は約3億5000万円で、8分の7を上限に市の補助金を得られる制度を活用した。
 震災前の工場の2、3倍の生産能力があり、コウナゴ、シラス、アカガイなどを中心に加工処理を行う。国際的な食品衛生管理方式「HACCP(ハサップ)」に対応。コウナゴ漁が解禁となる26日に稼働する。
 式典には約50人が参加し、閖上での操業再開を祝った。相沢信幸社長は「不安もいっぱいだが、いいものを作り、よその地域に負けないような水産加工団地にしていきたい」と語った。
 市は国の補助金を活用し、災害危険区域となった閖上3、4丁目に約4万平方メートルの水産加工団地を整備。福島の3業者を含む9工場が操業を予定している。


2016年03月22日火曜日


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