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<東日本と阪神>教訓つなぐ方策 語り部討論

南三陸町と淡路市の高校生が活動を報告した分科会

 「全国被災地語り部シンポジウムin東北」が21日、宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋であった。東日本大震災や阪神大震災の語り部ら約300人が参加し、災害の記憶を次世代につなぐ方策を探った。
 南三陸町と兵庫県淡路市の団体が初めて開催した。語り部4人によるパネル討論で、南三陸町の後藤一磨氏は「教訓を伝えるには人と人が顔を合わせることが重要」と強調。人と防災未来センター(神戸市)上級研究員の小林郁雄氏は「(阪神大震災の)災害から20年以上たち街並みが変わった。遺物や災害時の映像を活用している」と話した。
 162年前の安政地震津波を伝える「稲むらの火の館」(和歌山県広川町)館長の崎山光一氏は、災害をきっかけに造られた大堤防を中学生が手入れをするなどして記憶を継承する事例を説明。北淡震災記念公園(淡路市)副支配人の米山正幸氏は「若い人でも被災体験や教訓を学べば語り部になれる」と強調した。
 分科会では、南三陸町と淡路市の高校生が活動を報告。語り部活動をする志津川高3年佐藤美南さんは「おばを亡くし、感謝の気持ちを伝えられなかった。悔しさと家族の大切さを語っている」と話した。
 淡路高は防災マップ作りや防災教室開催といった取り組みを紹介。2年伊藤克美さんは「震災を体験した同世代に会うのは初めて。自分たちには語れない被災時の心情を聞けて良かった」と感想を話した。


2016年03月22日火曜日

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