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<E番アナの応援席>天然芝への対応/藤田の「当て捕り」進化

菅生翔平アナウンサー

 東日本大震災の発生から5年がたちました。プロ野球東北楽天は「スポーツの力」で東北に力を与えてくれました。2013年の日本一。ことしこそ、あの歓喜をもう一度と、梨田新体制の下で闘う2016年シーズン。そこへ水を差すような野球賭博問題が起きました。
 その後に発覚した現金授受問題に関しては、東北楽天も例外ではありませんでした。揺れる野球界。選手たちはプレーで再びファンの信頼を取り戻してほしいと思います。
 東北楽天の本拠地、楽天Koboスタジアム宮城(コボスタ宮城)が改修され、天然芝、楽天山パーク、全面LED新ビジョンなどが先日、お披露目されました。新たな野球の魅力を発信できる、素晴らしいベースボールパークだと思います。
 注目しているのは天然芝です。哲朗内野手が「打球の跳ね方が変わりやすいし、芝の長さによっても変わってくる。より基本が大事になってくる」と話すように、守備のスタイルを再考している選手もいると思ったからです。
 気になったのが守備の名手・藤田一也内野手。藤田といえば、グラブで打球を「つかまず」、グラブの手のひら部分に「当てて」ボールを素早く持ち替える「当て捕り」で有名です。バウンドが変わりやすい天然芝に変わることで、当て捕りが難しくなるのではないか。藤田のスタイルの変化が気になっていました。
 その藤田が自主トレ期間中から取り組んでいるのが、手のひらほどのサイズの板状の特注グラブを使った練習でした。この特注グラブでは、打球をつかめません。ボールを手のひら部分に当てて、持ち替えて打球を処理します。必要になってくるのは、打球の変化に対応できる精密なハンドリング。なおかつ右手を常に添えて、より早く握り替えること。自身のスタイルを変えるのではなく、「当て捕りの進化」を図っていたのです。
 これぞ、道を究めたプロ。このプロの技が、コボスタの観客を熱くする。その光景が目に浮かびます。(東北放送アナウンサー)


2016年03月22日火曜日


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