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<最終処分場>加美町長「事実上の白紙撤回」

宮城県主催の市町村長会議は基準を下回った廃棄物の処理などをめぐり、国の責任を問う声が相次いだ=19日、仙台市青葉区

 東京電力福島第1原発事故で発生した宮城県の指定廃棄物の最終処分場建設問題に関し、丸川珠代環境相は22日の閣議後の記者会見で、村井嘉浩知事からの申し入れを受け入れ、候補地の栗原、大和、加美の3市町での現地調査を当面、見送る考えを示した。
 丸川氏は、村井知事から同日朝、井上信治副大臣に電話で調査自粛の申し入れがあったことを明らかにして「意向は最大限尊重したいと思う」と述べ、最終処分場の候補地選定について宮城県としての方向性が固まるまで調査に入らない方針を示した。
 村井知事が今後の市町村長会議の議論によっては3候補地の返上の可能性があると示唆したことに関して、「市町村長会議の結論が出た際にはそれを受け止めて議論させてもらいたい」と語った。
 宮城の指定廃棄物をめぐっては、仙台市で19日に開かれた県主催の市町村長会議で、処分場候補地のある加美町など3市町から候補地を返上する意向が重ねて示された。会議後、村井知事は4月下旬から5月上旬に市町村長会議を再度開き、候補地選定の在り方をあらためて議論する考えを明らかにしていた。
 加美町の猪股洋文町長は22日、町役場で記者会見し、現地調査の見送りについて「事実上の3候補地の白紙撤回だと理解している。候補地選定から2年2カ月間、阻止活動をしてきた町民に心から感謝する。再測定で指定廃棄物の量がかなり減ることが分かったことも大きかった」と歓迎した。


2016年03月23日水曜日

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