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太陽光発電災害に備え 地域電力一元管理

集団移転地の新蛇田地区に完成した太陽光発電所

 東日本大震災の被災者向けに石巻市が整備した集団移転地・新蛇田地区に「石巻蛇田太陽光発電所」が完成し、現地で24日、記念式典があった。市内の防災拠点などのエネルギー状況を一元管理する「地域エネルギー管理システム」と一体的に運用。大規模災害時にも明かりや情報の途切れないまちづくりにつなげる。
 発電所は敷地約5700平方メートルに約1200枚の太陽光発電パネルが並ぶ。出力は300キロワット。平時は一般家庭に電気を供給し、災害時には蓄電池の電気で新蛇田の主要な道路や公園の明かりをともす。
 発電所整備に先立ち、同地区の集合タイプの災害公営住宅535戸の屋上にも、出力10〜20キロワットの太陽光発電パネルと蓄電池を設置した。普段は共用部の照明などの電力を賄い、災害時には非常用コンセントを利用できるようにする。
 市は、市内の防災拠点33カ所に太陽光発電設備と蓄電池を配備済み。地域エネルギー管理システムにより、完成した発電所や災害公営住宅をはじめ、各所の発電量や蓄電池の残量、消費電力などの情報を収集し、市役所などのモニターで確認できるようにする。
 一連の取り組みは、市と東芝、東北電力が「石巻スマートコミュニティ推進事業」として実施した。式典には関係者ら約70人が出席。亀山紘市長が「市民が暗闇の中で暮らさざるを得なかった震災を教訓に、災害に強い安全・安心なまちづくりを進める」と話した。


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2016年03月25日金曜日


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