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津波被災地で宅地引き渡し 福島5地区

久之浜地区の宅地引き渡し式で記念植樹する清水市長(右から2人目)や子どもたち=2016年3月24日、福島県いわき市

 東日本大震災の津波で被害を受け、復興土地区画整理事業が進む福島県いわき市の5地区で24日、計838区画の宅地のうち54区画が地権者に引き渡された。被災市街地での宅地引き渡しは福島県内で初めて。
 久之浜地区で式典があり、清水敏男市長が「今後も自分たちの町を自分たちでつくるとの信念で頑張ってほしい」とあいさつ。地権者代表の建築士白土哲也さん(57)に引き渡し書を手渡した。関係者や地元の小中学生が記念植樹し、太鼓の演奏や餅つきで祝った。
 同地区は津波と火災で壊滅的被害を受け、関連死を含め69人が犠牲になった。自宅兼事務所を失った白土さんは「津波の恐怖が残り、迷ったが、生まれ育った場所で再建することにした。来年春までには完成させたい」と語った。
 久之浜地区の区画整理事業の面積は28.3ヘクタール。うち宅地は7.6ヘクタール、計213区画で、今回は39区画が引き渡された。事業費は約114億円で、引き渡し完了は2017年10月の予定。県が海抜7.2メートルの防潮堤と防災緑地を整備する。
 他の4地区では3〜5区画が引き渡された。事業規模の最大は豊間地区で55.9ヘクタール、計349区画。17年12月の引き渡し完了を目指す。


2016年03月25日金曜日


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