岩手のニュース

漁船で先生離任 被災児童「ありがとう」

子どもたちに手を振り、別れを惜しむ教職員

 岩手県大船渡市赤崎町の蛸ノ浦小で25日、転任する教職員が船で蛸ノ浦漁港を去る伝統の離任式があった。東日本大震災で校舎が被災し、同小で授業をしている赤崎小の教職員3人と合わせ9人が、児童や地元住民に見送られた。
 教職員は両校児童124人が作る花道を通り、児童一人一人に「ありがとう」「これからも頑張って」と声を掛け、船に乗り込んだ。
 船が大漁旗をはためかせながら漁港を周回すると、児童は全員でお世話になった先生の名前を呼び、見えなくなるまで手を振った。
 蛸ノ浦小に4年間勤務し、定年退職を迎えた小笠原厚子副校長(60)は「明るく素直な子どもたちと一緒に楽しい4年間を過ごせた。これからも元気な姿を見守りたい」と話した。
 船を使った離任は約70年前に始まった。当時はバスの運行がなく、蛸ノ浦小の教職員が渡し船で通ったのがきっかけという。


2016年03月26日土曜日


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