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<震災遺構>悲しみ伴う事実伝える

記者会見で質問に答える亀山市長

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市の大川、門脇両小の校舎について、亀山紘市長が26日、保存することを正式表明した。記者会見での主なやりとりは次の通り。

◎遺族への配慮 在り方探る

 −保存を決めた理由は。
 「最大被災地の石巻市で、大災害の教訓を伝えていくことが重要。命が奪われたことが一番の教訓。大川小は児童と教職員計84人が犠牲となった。悲しみを伴う事実を伝えるためにも校舎を残す意義はある。門脇小は津波と火災の痕跡があり、校舎にいた人は裏山の日和山に逃げて助かった」
 「実際に被害を受けた建物を見るのと、映像を見るのとでは伝わり方が違う。保存の期限は決めていない。できるだけ長期にわたり伝承していくことが必要だ。語り部をしている遺族らの協力も受け、防災・減災の取り組みをしていきたい」

 −もっと議論すべきではなかったかとの声がある。
 「民主的にさまざまな意見を聞き、結論に至った。保存、解体の両論が拮抗(きっこう)しているのは間違いないが、震災から5年を迎えた今、先送りせず保存を決めるべきだと考えた。解体を望む遺族らのつらい思いに配慮した保存の在り方を検討していく」

 −仮に亀山市長が交代した場合、後任に両校舎をどうつないでいくのか。
 「住民らとの話し合いを今後進める中で両校舎の具体的な残し方について合意していけば、首長が代わったとしても重要な遺構として伝わっていき、保存方針が変更されることはないと思っている」


2016年03月27日日曜日


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