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<仙石線>新駅開業 生活再建へ鉄路で一歩

開業した石巻あゆみ野駅で乗降する利用客

 宮城県石巻市でJR仙石線の新駅「石巻あゆみ野駅」が開業した26日、現地であった式典には地元住民らが多く駆け付け、新駅誕生を祝福した。「復興や新しい社会、未来への歩み」。駅名に込められた思いをかみしめ、東日本大震災からの復興、生活再建を願い、駅を拠点とするまちの発展に期待を寄せた。
 駅の近くには、被災者向けの防災集団移転団地「新蛇田地区」と「新蛇田南地区」が広がる。2018年3月までに5300人が移る見込み。大規模な市街地が形成され、新駅はまちづくりの核となる。
 新蛇田の災害公営住宅に住む無職杉山百合子さん(69)は待合室で時刻表を確認。「夫を市中心部の病院に週3回、車で送迎している。今後は電車が利用でき負担が減る」と歓迎した。
 駅周辺には石巻西高や石巻運転免許センター、医療・福祉機関といった公共施設も多く立地する。新駅は震災以前から課題だったアクセスの不便さ解消にもつながる。
 東松島市矢本地区に住む石巻西高2年木村優花さん(17)は4月から、自転車通学から電車通学に切り替える予定。「駅舎は予想以上に立派で、通学が楽しくなりそう。集団移転団地の住民の生活が便利になればうれしい」と喜んだ。
 集団移転団地と駅を同時に整備する取り組みを見学に来た人もいた。名取市の看護師野崎美奈子さん(29)は「団地の居住者が増えれば、この駅の存在はきっと大きくなる」と語った。


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2016年03月27日日曜日

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