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<あなたに伝えたい>いまもファンクラブ会員

GLAYのファングッズを飾った仏壇で亡き妻に語り掛ける岩崎さん

岩崎満さん(相馬市)から友美子さんへ

 満さん 震災から5年の間に長男(22)と次男(20)は社会人になりました。4月から長女(17)は高3、次女(11)は小6になります。
 心配しているかもしれませんが、みんな元気にやっています。自宅は2014年8月に再建し、仮設住宅から移りました。
 妻の話を意識して毎日するようにしています。子どもたちの行儀が悪ければ「お母さん、怒るぞ」とか。人間の記憶はいつの間にか薄れてしまいますが、そのスピードを遅くするのはできると信じています。
 妻が大好きだったロックバンド「GLAY」のファンクラブは入会したままです。友美子の名前で会報や誕生日カードが届くのがうれしくて。5年もたつと、妻宛ての郵便物はほとんどなくなりました。
 昨年は限定発売されたライブ映像のブルーレイディスクを買って仏壇に供えました。もし生きていたら買うのを我慢させていたかもしれませんが、今はこれぐらいしかやってあげられません。
 私は26年働いた工場が14年に閉鎖したのを機に退職し、自分で切り抜いた型紙の上からスプレーで色付けするステンシルアートの仕事を自宅で始めました。
 趣味でやっていたのを「その技術もったいない」と言ってくれていましたね。注文がない時も焦らずにやろうと思っています。
 毎朝仏壇に「子どもたちをお願いします」と祈っています。これからも見守っていてください。

◎大好きだったロックバンド「GLAY」

 岩崎友美子さん=当時(41)= 相馬市磯部地区の自宅で津波に巻き込まれ、亡くなった。夫の満さん(46)と子ども4人は無事だった。同居していた満さんの祖母=同(89)=と父親=同(74)=も遺体で見つかり、母親=同(67)=は行方不明のままだ。


2016年03月27日日曜日


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