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<北海道新幹線>交流圏から経済圏へ確立を

 北海道新幹線新青森−新函館北斗間(約149キロ)が26日、開業した。道南と青森が約1時間で結ばれたことで、札幌圏と仙台圏のちょうど中間に、多くの可能性を秘めた人口約184万の「津軽海峡交流圏」を形成する下地が整った。
 青森県が目指すのは、圏内の交流の活発化に加え、圏外との交流人口、滞在時間の質的・量的拡大だ。陸と海の交通ネットワークを生かし、活性化した圏内の人の動きを札幌、仙台両圏域へと広げていくイメージを描く。
 この構想を中国資本がより大きく、具現化させようとしている。北京首都航空(北京市)と天津航空(天津市)が昨年11月以降、相次いで青森空港への定期便就航を決めた。函館空港には既に北京、杭州、天津、台湾の4便が就航している。
 青森県は2社の参入を機に、空路で函館入りした外国人観光客を新幹線やフェリーで青森に呼び込む「立体観光」の構築を推し進める。海外からも、潜在する地域の魅力を認められる道南と青森は、それぞれの良さを組み合わせて売り込む好機を逃してはならない。
 青函圏が札幌、仙台両圏と異なるのは、著しい人口減少に見舞われている点だ。新函館北斗−札幌間は、2030年度末の開業を目標とすることが決まっている。それを前に、交流圏をいかに経済圏へと確立していけるか。一本の鉄路の使い道が地方創生の鍵も握っている。(解説=青森総局・畠山嵩)


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2016年03月27日日曜日

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