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<震災5年>スペインで鎮魂と再生祈り演奏

鎮魂と再生の思いを込めた佐藤さんの演奏が、聴衆の心を捉えた=スペインのコリア・デル・リオ市

 慶長遣欧使節団ゆかりの街スペイン・セビリア県のコリア・デル・リオ市で、東日本大震災の発生から5年がたった被災地に思いを寄せる追悼式典とメモリアルピアノコンサートがあった。仙台市在住の女性ピアニスト佐藤アソカさんが招かれ、鎮魂の祈りや再生への願いを込め、現地の人々を前にピアノを奏でた。
 コンサートはコリア・デル・リオ市にある仙台記念館で開かれた。佐藤さんは震災直後の被災地の状況をイメージした曲を中心に、プログラムを構成した。
 ラベルの「悲しい鳥たち」、ドビュッシーの「月の光」などを演奏。震災で犠牲になった大切な人に思いが届くようにと「オーバー・ザ・レインボー」も奏でた。被災地の思いをにじますピアノの音色が、スペインの聴衆の心に響いた。
 コリア・デル・リオ市は慶長遣欧使節団が降り立った地。使節団員の子孫といわれる人が今も暮らす。
 佐藤さんは2013年にも同市で演奏を行うなどした縁で、今回のコンサートの奏者に招かれた。「現地では仙台や石巻に特別の思い入れがある人が多く、再生への祈りの気持ちを強く感じた」と話している。


2016年03月28日月曜日


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