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被災者の心のよりどころ一新 看板2代目製作

看板を製作する門脇中生

 東日本大震災後、追悼の場となってきた宮城県石巻市門脇町にある「がんばろう!石巻」の看板が撤去されることになった。同市門脇中の生徒たちに同じデザイン、同じサイズの新たな看板を製作してもらい、今の看板から約100メートル離れた空き地に4月、設置する。今後も被災者を励まし、震災の記憶をつなぐ場となる。
 看板は震災の1カ月後、配管工事業を営んでいた黒沢健一さん(45)が津波で流失した店舗兼自宅跡に設置。住民らの心のよりどころとなってきた。撤去について黒沢さんは「古くなったこともある。子どもたちが新しい看板を作ることで震災を考え、伝える機会にしてほしかった」と言う。
 門脇中美術部の1、2年生10人が25日、校舎で黒沢さんの指示を受けながら新しい看板を製作。縦約2メートル、横約11メートルのベニヤ板に「がんばろう!石巻」の8文字を縁取り、丁寧にペンキを塗った。1年の村上柚香さん(13)は「震災を伝えていくという思いで塗った。見た人が元気になればいい」と話した。
 黒沢さんは震災の月命日に当たる4月11日、新看板を設置する。隣接する南浜地区に復興祈念公園が完成する2021年3月まで、補修などを生徒たちに手掛けてもらう。
 看板は復興祈念公園に移設される予定。黒沢さんは「生徒にとって看板作りに携わった記憶が今後、震災の伝承につながると思う」と語った。


2016年03月29日火曜日


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