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<写ネーチャー>エピローグ/輝きを放つ生き物たち

ホンドテン(2015年1月・仙台市泉区)

 遠くにネオンが光る郊外の団地、星が降り注ぐ森、出来秋を迎えた田んぼのあぜ道−。2014年3月から2年間、レンズを向けたのは、大自然だけではない。普段なら見過ごしがちな風景の一角で、生き物たちは輝きを放っていた。
 海や川は堤防で囲まれ、山を高速道路が縫う。人が快適さを追い求めた空間は熊やテンの生息地に迫る。環境にあらがうでもなく、彼らはひっそりと、たくましく命を全うしていた。
 東日本大震災は沿岸部に大きな被害を与えた。「生命の揺り籠」といわれた仙台市宮城野区の蒲生干潟も多くの動植物を失った。歳月をかけ、再生はゆっくり進む。
 あらためて五感を研ぎ澄ませる。森には四季折々の香りがある。人が分け入らない深山でも鳥は鳴き、花が咲く。清流は喉を冷たく潤す。未来に残すべきは何か。生き物たちが問い掛けている。(写真部写ネーチャー取材班)


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2016年03月28日月曜日

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