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<東松島市>阿部秀保市長が引退へ

阿部秀保市長

 宮城県東松島市の阿部秀保市長(60)が来年4月の任期満了に伴う市長選に立候補せず、3期の今期限りで引退する意思を固めたことが29日、関係者への取材で分かった。東日本大震災の復興半ばだが、新しい世代に復興まちづくりを託す判断をしたとみられる。5月の定例記者会見で正式に表明する見通し。阿部氏は2期連続無投票で当選しており、12年ぶりの市長選となる見込み。
 関係者によると、阿部氏は「復興の仕上げは残るが、若い世代に道を譲りたい」と退く意向を示したという。
 阿部氏は初当選した当初から「首長は2期8年」という政治理念を持つ。しかし、2期途中の2011年、震災が発生。市民の後押しもあり、「復旧・復興を優先させたい」として3期目に臨んだ経緯がある。
 阿部氏は震災後、同市の犠牲者が1100人余りに上ったことに「政治家として道義的な責任がある」とも語り、身を引く時期を探っていた。市最大級の防災集団移転団地「野蒜ケ丘」(野蒜北部丘陵)地区の宅地引き渡しがことし始まるなど、復興の道筋がある程度立ったと判断したとみられる。
 阿部氏は「市民協働」を掲げ、住民主体のまちづくりを推進。震災では03年の県北部連続地震の教訓を生かし、早期のがれき処理や防災集団移転地選定に努め、全国的に注目された。
 阿部氏は東松島市出身。中央大卒。1987年から矢本町議を5期務め、99年に議長就任。2005年4月の矢本、鳴瀬両町の合併に伴う東松島市長選で初当選。
 次期市長選をめぐっては、具体的な動きは表面化していない。


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2016年03月30日水曜日


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