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<農林中金>小泉氏が不要論…名誉挽回へ懸命

農林中金や農協の融資担当者を集めた研修会=2日

 「農林中央金庫はいらない」。農業融資額が少ないとして、自民党の小泉進次郎農林部会長から痛烈に批判された農林中金が名誉を挽回しようと懸命だ。東北では融資拡大に向け、農協の融資・営農担当者も巻き込んで資金需要の掘り起こしに取り組んでいる。(報道部・小木曽崇)
 「昨日も今日も銀行の人が来た。地銀には農業経営アドバイザーが多く、経営内容のいい農業法人に入り込んでいる」
 3月2日、仙台市青葉区のJAビル宮城で行われた農林中金や農協の職員らの研修会。宮城県農業法人協会の郷右近秀俊会長が、地銀に押され気味の農林中金の現状を指摘した。
 農林中金の融資に関しては、小泉氏が1月、「貸出金残高のうち農業に回っているのは0.1%だ」などと問題視し、注目を集めた。郷右近氏はこの発言を引き合いに出し、「経営者には必ず悩みがある。まめに訪問し、その解決策を示してほしい」と話した。
 農林中金も手をこまぬいているわけではない。研修会では、農林中金の職員が各農協の融資担当者など約50人に、融資拡大に向けた戦略を説明した。
 「創設年が浅く、他行との取引に至らない新設法人の情報収集が必要」「他行より金利面の優遇措置が大きい農協資金の利点をうまく伝えるべきだ」「資金需要の情報が集まる営農担当者との日常的な連携が重要」。職員の口調に熱がこもった。
 仙台支店は昨年4月、県内14農協と共に「農業メーンバンクの機能強化に関する研究会」を設立。農業法人などからの相談にワンストップで対応するなど連携を強めてきた。
 同支店と各農協による1年超の長期資金の新規融資額は、14年度の28億円に対し、15年度は既に41億円に上っている。榎本浩巳支店長は「融資は順調に伸び、担い手支援体制も充実してきた」と手応えを語る。


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2016年03月30日水曜日


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