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<Eパーソン>健康マージャン普及促進

宮野大城(みやの・たいき)芝浦工大卒。自動車部品製造の日本ピストンリング(さいたま市)での研究職を経て、98年仙台市にマージャン店「さんくちゅあり」を開業。14年から現職。44歳。埼玉県出身。

 ギャンブルと一線を画した健康マージャンが仙台圏の高齢者を中心に、じわりじわりと浸透している。ネットなどに押されてマージャン店は利用客が減っており、健康マージャンは業界にとって生き残り策の一つ。元マージャン店経営者で、各地で健康マージャン教室を開く日本認知症予防マージャン協会(仙台市)の宮野大城理事長に、普及に懸ける思いを聞いた。(聞き手は報道部・勅使河原奨治)

◎日本認知症予防マージャン協会 宮野大城理事長

 −人気の背景をどうみる。
 「団塊世代の人たちにとって、マージャンは仕事の一部のようなものだった。気軽に始められて、認知症予防にもなることが受け入れられている。厚生労働省が主催する全国健康福祉祭(ねんりんピック)の正式種目に入っていることも後押ししている」

 −認知症への効果は。
 「頭を使って考え、指先でパイをつかむので脳にいい刺激になる。仲間とコミュニケーションを楽しむことも予防になる」

 −宮城県麻雀業組合連合会によると、仙台市でも健康マージャンを扱う店が増え、加盟25店の4分の1程度に上る。
 「新たな顧客層を開拓しようと、昼間の時間帯を有効活用できる健康マージャンに着目する動きだ。男性だけでなく、多くの女性にも支持されている」

 −自身も経営していたフリーの客向けのマージャン店を大胆に業態転換した。
 「人生をささげて人に誇れる仕事なのか、東日本大震災を機に振り返った。大好きなマージャンをやめるのではなく、その価値を高めようと健康マージャン教室に業態を変えた。最初は苦労した。50人いた従業員は7人に減り、売り上げも一時は7分の1まで落ち込んだ。その後軌道に乗り、2014年に店を人に譲って健康マージャンの普及活動を本格的に始めた」

 −決断をどう振り返る。
 「新しいことにチャレンジするのはリスクだが、現状維持や安定志向に陥ってしまうのもリスクだ。安定ばかりを求めていると時代の変化についていけない」

 −今後の展望は。
 「研究機関と連携して、健康マージャンが認知症予防にどれぐらい効果的か数値化することを目指す。全国的にみても仙台は健康マージャンの普及が進んでいる。認定講師制度を整えるなどして、さらなる普及、発展を目指したい」


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2016年03月31日木曜日

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