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<旧鶴岡警察署>曳家し大改修 寄付呼び掛け

大改修中の旧鶴岡警察署庁舎。曳家では音も立てずに1メートル移された

 山形県鶴岡市の致道博物館敷地内にある国重要文化財「旧鶴岡警察署庁舎」の全面改修が本格化している。地盤沈下などで傾いた建物を一部解体し、曳家(ひきや)で移設した上で建築当初の姿に戻す。総事業費は5億円で、所有する公益財団法人致道博物館は寄付を呼び掛けている。
 建物は木造2階、延べ床面積237平方メートル。窓回りにルネサンス様式を施した擬洋風建築が特徴。1884年、初代山形県令三島通庸が明治政府の威容を表すため建てたとされる。
 修復工事は2013年秋に始まり、今月15日には曳家作業があった。ジャッキで高さ70センチに浮かした骨組みだけの建物をレールに載せ、約2時間かけてゆっくりと1メートル移動した。
 曳家を担当したのは弘前市の弘前城も手掛けた我妻組(米沢市)。石川憲太郎工事部長は「長い年月で老朽化していて、時間は多少かかったが無事に作業を終えられた」と語った。
 建物は基礎に下ろし再び修復工事に入った。17年の終了予定は、改修で間取りが創建時と異なっていたことが分かり、18年に延びた。
 致道博物館の酒井忠久代表理事は「国の重文指定を受けるただ一つの警察署庁舎。広く支援をお願いしたい」と話す。
 連絡先は致道博物館0235(22)1199。


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2016年03月31日木曜日


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